UFP特殊切削工具

UFP社がエネルギー産業、特にガスタービンローターの生産分野に進出して以降、その製品開発の目的をガスタービンのブレード、ローター及びソケットの機械加工における技術革新を行うこととしました。多大なるお客様の協力による徹底した研究とUFP社のたゆまない努力によってUFP社はガスタービンのブレード、ローター、ソケットの切削加工においてヨーロッパにおけるリーダー的な地位に到達することができました。

ガスタービンの加工には、当初5つのハイス製ミーリングカッター、２つのラフィングエンドミル、１つのテーパーラフィングミーリングカッター、１つのラフィングクリスマスカッター、それから仕上用クリスマスカッターが使用されていました。　このため、機械加工全体でおおよそ1200時間もの時間が費やされていました。

UFP社はガスタービンローターの機械加工のための革新的なシステムを研究し、開発し、超硬とコーティング及び内部給油方式とラウンドチップブレーカーを持ったラフィングクリスマスカッターと曲線の逃げ面をもつ仕上用クリスマスカッターを組み合わせることで大きな技術革新を行いました。この中でも、もっとも重要な技術革新は、前加工なしで、ラフィングクリスマスカッターから加工を開始することができたことです。

UFP社の革新的なツールにより、生産時間を短縮することができ、必要とする工具の数量を減らすことによって工具交換の回数を減らし、アイドリング時間を最小化し、生産時間をおおよそ３０％も減らすことが可能となりました。

またこうした特別なクリスマスツリーカッターだけでなく、UFP社は原材料、コーティング、生産工程の観点からお客様のさまざまなご要望にお応えできるよう努力してまいります。

UFP社の特殊切削工具は全て自社工場で開発され、設計され、生産されています。まず、草案、設計、生産方法から始め、お客様からご満足いただける最適な、そして最高の加工性能をもった特殊切削工具を開発します。

さらにお客様のご要望に応じて、UFP社は現代の最も優れた工具測定器であるZOLLER社製ユニバーサル工具測定機３ｓ®を使用して、それぞれの工具サイズを保証します。この工具測定機は図面上の寸法と実際の寸法との公差を検出することができます。

UFP社はその実績により最適で最新の特殊切削工具をお客様にご提案いたします。

工具の設計

UFP社の特殊切削工具は全てCADを使って設計されます。まずお客様から図面をいただきましたら、お客様にご要望を確認します。被削材、工具材質、内部給油孔をつけるかどうか等の重要な情報の提供を受けてからUFP社の技術部門はお客様のご要望に応えられる工具を調査し設計します。

UFP社にとって、設計とは最適なパフォーマンスを得るのに必要な被削材と工具の最適な設定を開発することだと考えています。

利用可能な材質やコーティング

UFPでは下記に示す材質やコーティングが利用可能です。